『朝日鷹』『十四代』の蔵元・高木酒造@山形県村山市富並
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最近のわたし
お出かけ大好き。セレッソ大阪サポ、好きな選手は清武弘嗣。なんでも「少なく、小さく、軽く」が身上で生活をシンプルにすることが趣味。シンプルにするために汗をかく”戦うミニマリスト”。Apple社の製品を愛す林檎信者にしてマイクロソフトの製品で仕事、マーク・ザッカーバーグの信奉者、Google、Amazonも大好き。つまりGAFAMの犬。「ソフトバンクと楽天のCMはウルサイ」と思っていたが、楽天系のサービスを使うことに目覚め楽天経済圏へ移住。その他株式投資、節税、ポイ活が趣味。
<サラリーマンのテーゼ>経済的自由の大きさ・融通性(リベラル)=収入の大きさ=(給与支給総額+その外の所得+資産運用益)ー社会的負担(税・社会保険)ー支出最適化 について日々考える。 ブログジャンル
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2021年 07月 12日
元和年間から続く醸造業者 創業四百年余年 看板商品は「朝日鷹」「十四代」 「十四代」は高価で入手困難 朝日鷹は高価ではないが最近は入手困難 飲み口はどちらもスッキリした味 日本酒好きの友人の評価である 出口戦略として 主に品質管理が信頼できる首都圏の小売店に卸している これが十四代と朝日鷹の価値を更に高めた 高木酒造はそらく富並郷の大庄屋の家筋 十四代の高木辰五郎氏の県議会議員選出を機に 伊勢丹勤務だった高木顕統氏が家業を継ぎ現在にいたっている 顕統氏は東農大醸造科学科卒の優れた杜氏にして 伊勢丹出身の優れた商人という方だ 両方の属性を持つ造り酒屋の経営者という稀有な存在だろう 魔術師と僧侶の属性を持つ賢者的な 昨今の高木酒造さんんお商業的成功については 「さすがオラが村の大庄屋どん」と嬉しく誇らしく思う 僕の実家は高木酒造から徒歩で10分と離れていない場所にある 村では冠婚葬祭時の酒といえば「朝日鷹」一択だった 辰五郎氏が市長選立候補時は 村の大人たちが熱心に選挙活動の手伝いに出ていたことを覚えている 富並を含む旧大高根村挙げての選挙戦だった 顕統さんは学級が五つぐらい上だった 鷹揚で誰に対しても丁寧な物腰だった風韻をわずかに記憶している 村落貴族の御子息らしい方だった 富並に帰省時したときに ある小売店に入ると突然 十四代も朝日鷹もないよ と言われた その店はコンビニ風の雑貨店で 缶コーヒーと軍手がほしくて入ったのが なぜこのようなことを言われるのか理解できず 物欲しそうな顔をしていたのか と気分が悪かった あとから知ったが 十四代や朝日鷹を求めて 地元富並の酒屋を歩き回る方がいるようなの この店の店主はわたしのことを知らず 他府県しかも遠い関西関西地区のナンバーの私の車をみて 「十四代」を求めて富並まで来た と思ったようだ いわば「転売ヤー」だと思われたのだろう このお店の店主が小売店で商いを始めたのは 私が富並を出た後だった また同じ富並でも「半郷」と呼ばれる地域での商売で 「本郷」で育った私とは知己ではない さらに言えば富並で 他の朝日鷹や十四代を扱っていそうなお店の人たちは 私のことをよく知っている 親戚筋のお店、父の同級生がやっているお店、自分の同級生の両親がやっているお店 と揃っている。 それほどまでに富並という字は濃密な人間関係のある村落共同体なのだ。 しかし富並の酒屋に在庫があっても 富並のひたつ(富並のひとたち)の冠婚葬祭、お礼、お願いの印のための在庫である おそらく一見さんには売らないと思う 小売店の方は買い求める人が 富並の人間かとうどかはすぐわかる 富並を出て三十年も経つ私でも帰省すると ないだて久しぶりだっちゃ。おれの覚えってがぁ。 と声をかけてもらえるような土地柄だ (当然、私も覚えている。忘れる訳がない) 買い手は売り手が信用できなければ 買わない 同様に売り手も買い手が信用できなければ 売らない 通常は金銭の給付が確実であることをもって 買い手側の「クレジット=信用」とする 加えて「転売」の可能性のある商品については 買い手はこれを行わないことが「クレジット=信用」となる 金銭の給付のみでは足りない 同じ村の人ならば伝統的に朝日鷹を使ってきたので 顔が「クレジットカード」の代わりになるが 一見さんはそのクレジットカードを持ってはいない 転売対策で一見に販売しないのは 例えばロレックスやパテックフィリップなどの 高リセールバリュー商品の販売店では普通にあることだ 十四代に加え最近では「朝日鷹」も高リセールバリュー商品であるから 一見に売り渋る故をもって 富並の小売店を低評価とするのは間違いのように思える それが商人の普通の姿であり それを理解できなのは非常に子供っぽいと言わざるとえない あるいは世間というもの 商習慣を含めた取引のルールを知らない田舎者だと と言えるのではないか 最近流行りの日本酒のカタログ雑誌を片手に 「金ならある。なぜ売らない」 とわめくのは限りなくイタい それが例えば東京在住の人間であっても 世間の商取引のルールを知らない田舎者だ 大阪の酒場で初めて「朝日鷹」を飲んだときに、「じぃちゃんの匂い!」と思った 祖父はアル中で常に酒の匂いをさせていた 酒を飲まないお子様の私はその匂いが酒の匂いであるとはわからなかった 祖父は朝日鷹しこたまを飲んで酔っ払っていたのだ 祖父は散歩から帰ってくると 電話台の横に常備された緑の一升瓶をラッパ飲みしていた 子供の自分は「ノドが乾いて水を飲んでいるだろう」と思っていたが あれは「朝日鷹」だったのか 当時は村の酒屋で朝日鷹はいつでも買えた 祖父や父の葬式や法事で配った酒もやはり「朝日鷹」だった 親戚や世話になったかたにご挨拶にいくときに持っていくのも「朝日鷹」 わたし自身、就職で特別にお世話になった方には「十四代」を二升もってお礼にいった たいへん高価であったが なにせ「朝日鷹」では印として不十分なほど世話になっていたのだから 仕方がなかった。 大阪でいっしょに「朝日鷹」を飲んだ友人は、大変な日本酒好き 神戸出身のかれは日本酒のスタンダードともいえる「剣菱」を普段は飲んでいる 初めて朝日鷹を飲んで「うまい、うまい」と言って、私にも薦めたものだった 彼に子供ができたので、この出産祝いに「朝日鷹」かな 追記 2023年5月に帰省したときに親戚に伺った話では 最近では「十四代」は言うに及ばす「朝日鷹」ですら 富並の方でも入手困難となっているらしい
by sazanami226
| 2021-07-12 11:39
| 山形散歩
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