2021年 06月 20日
増田荘@京都市左京区岩倉
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後にみつけた「増田荘スタジオ」という動画。
おそらく違う時期に住んだ方がアップしたものかと。
大学卒業後、奨学金も無くなり、プーとなった僕。
探しに探して、家賃8千円、共益費3千円のボロアパートを発見。
伏見区の大手筋の近くから岩倉へ引越した。
猥雑な商店街近くから洛北の里岩倉へ
ちなみに水道代込み。
ガスは調理の場合は10円入れて2分ぐらい使えるガス台。
ぼろいけど使えましたよ。
近くの農協のスーパーから高菜を買ってきて「高菜チャーハン」作った。
いまでも高菜を食べると当時のことが、鮮やかによみがえってくるほど。
風呂は共同ながらも24時間入り放題でシャワー付き、湯船あり。
つまり水道・ガス代・共益費込みで11000円でした。
なぜ、こんなに安いかというと、大家さん「趣味」でこのアパートをやっていたから。
大家さんは実は未亡人の資産家。
山科やら伏見やらに大きなマンションを持っていた。
固定資産税で何百万とか言う話しをしていました。
母屋と同じ敷地にボロアパートの住人の面倒を「趣味」でみてくれてた。
なるべく長くいてほしい、ということで家賃安め。
お金に困っていないので、家賃安め。
入居者はお金に困ってカワイソウだから家賃を上げられない
ということでずっとお家賃据え置き。
しかも希望すれば駐車場代込み。
共益費が、三年間のうちに千円だけアップしました。
でもかなり安め。
見た目は農婆然としてるのでが、大金持ち。。。
管理人さんは「メゾン一刻」の音無響子さんに
似ている70歳を越えたおばぁちゃんでした。
目が二つあって顔の中央部に鼻があって
右手と左足、左手と右足を交互に前後させて歩行するところがそっくり。
お子さんはいるのですが、独りっ子で未婚。
それで敷地内にいるアパートの住人の面倒を見るのが嬉しかったよう。
昔は同志社大学の学生が多かったらしい。
同志社のグラウンドが岩倉にあったかららしい。
そのグランドは京田辺に移転
かわりに京都精華大学の学生と社会人が多くなったらしい。
ラグビーの大八木敦さん(伏見工業高校→同志社大学→神戸製鋼)の本に
「岩倉の王将で平尾(伏工→同大→神鋼)と・・」
なんていう件もありました。
当時は岩倉の花園町に王将があった。
おそらくその王将のことだと思われる
入居人にオジさんが一人いました。
このかたももマンションのオーナーらしいです。
自らマンションをもっているのに家賃8千円のアパートに住んだり
農婆のような格好でいたり金持ちってわからんな。
このおじさんと店子の方(マンションの1偕は店舗として賃貸)が揉めたらしく
店子さんが怒鳴りに来た。
おっかなかったわー。
このおじさんは猫を飼っていた。
名前は「みーちゃん」という三毛猫。
ボロアパートなので
「みーちゃん、みーちゃん。みぃちゃんはかわええなぁー」
「そっかぁ。みーちゃんはこーしてもらうのが気持ちええんやなー。ええか。ええのんか?みーちゃん」
とか言っているのが聞こえるのですよ。
「すわっ!若いオンナか?」
と思ったが、
「にゃー、にゃー」
猫かいっ!!
どっちにしろ羨ましかったが、アパートで猫飼うんじゃないっ!!
まぁこのお方は自由な方でしたわー。
大家さんは「自分も猫飼ってるしおっさんにだけ猫飼うなとはよういわん」って寛大な態度。
いや施設管理上のゆーてもいいものかと。
まさに金持ち喧嘩せず。
同じ歳ぐらいの方もいました。
精華大出て、そのままバイト先の居酒屋の社員になったかた。
住む場所もそのまま。
ベスパに乗っているのが「学生」だった名残っぽい。
さすが芸術系の大学卒であってオシャレ坊主が似合う方。
当時は就職超氷河期。
バイト先にそのまま就職。
住むところもそのままというのも結構あったなぁ。
90年代中頃のオーバー22のヒトツの典型的な風景だった。
メゾン忠在地は玄関がヒトツ。
靴を脱いで
それぞれの部屋に入る構造でした。
玄関にはいつもいくつも靴があった。
玄関に鍵もかかってない。
靴盗難事件が何回か発生した。
僕も一回やられた。
お気に入りのモンクストラップの靴。
二階堂さんが僕の部屋にきて言うには、
自分の友人が靴を盗まれた。その靴とわたしの履いている靴がよくにている。
って、、、失礼やろ!!
結局は友人の靴はリーガルシューズ
僕のはケンフォード。
それで僕のアリバイは成立。
二階堂さん曰く
もしかしたらサザナミさんの靴が盗まれて、
僕の友人の靴を勘違いして履いているのではないかな、、、と。
いや、普通気付く。
違和感あるだろ、靴って履いたらすぐわかるだろ。
・・・・疑ってたな。
お隣さんは精華大の学生でした。
なんでも一度社会人になったものの
デザインの勉強をするため精華大に入ったとのこと。
この三越さん、めったにいないのですよ。
それでもたまーに帰ってくる。
製作活動で大学に泊まっているのかなぁ。。。
なんて思っていました。
いちどお隣さんの彼女とおっしゃる方が僕の部屋を尋ねてきた。
なんでもお隣さんが行方不明だとのこと。
実はお隣さん、実家が近いが部屋を借りていたらしい。
その実家にも帰っていない。
彼女なのに連絡が来ないつかない。
ということで捜索に来た
とのことでした。
それから2日後にお隣さんは帰ってきたので一件落着??
敷金・礼金が0円ということもあって、けっこう人の入れ替わりが激しかったです。
でも長い人は長く住んでました。
僕も三年住んでので「長いほう」らしいかったです。
いま思えばお金もなくて惨憺たる日々でしたが
楽しかったのも事実。
家賃8千円は本当に助かった。
あれから25年、大家さん生きていれば90代。
金持ちは長生きだからまだ生きているかも。
追記
2021年に現地に行ったみた。
もう増田荘に住人はいなく、いわば「廃墟」と化していた。
五年ぐらい前は住人がいるっぽかったのに。
by sazanami226
| 2021-06-20 23:15
| 京都散歩
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