2008年 01月 18日
Tさんとの想い出。
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今年で定年を迎える職場の先輩がいます。とても気さくなかたで、息子のような歳ののわたしでも、友達といえてしまいそうな方です。便宜的にTさんとしておきます。僕はこのTさんが、大好きなんです。Tさんの話にはいつもオチがつきます。それは他人を落とすのではなく、自分を落としたハナシです。いわば、僕はこの人の”落語”が大好きでした。
関心するのは、この人、飲み会のときに、一切、仕事の話をしないんですよね。あと、俺の若い頃はな・・・、的な説教くさい話もしない。だいたい年配の方と飲みにいくと仕事のハナシとかになって、俺の若いころは云々、それに比べて今の若いやつらはどーたら、こーたら・・・。
こちらは上司だし先輩なんで、聞くフリはしてますよね。でも、ほんまにツマラン。それなのに、ホボ割り勘・・・。いや楽しんだのは、おっさんらのほうやねんから、そっち持ちでやってくれ、と思う。
でも、Tさんはいっさい、そういうツマラン話はしません。若い頃の話はしますが、それは成功の逸話じゃなくて失敗の説話なんですよね。それにオチがついて笑けるハナシ。多趣味なんで、そっちのハナシも多い。
うちの職場は堅めの方が多いのですが、Tさんはオシャレです。輸入車ディーラーの社長のような感じです。口髭がとても似合います。スーツよりはブレザーが似合います。おなかも出ていません。
趣味がたくさんあって、芸術をたしなみ、音楽を楽しみます。一番グレードの高いレガシーのにのって、車の中はいつも二胡の音楽。リバーサイドのマンションに住んでます。
人に奢りはするが、驕ることなく、若い人相手でも傲慢・尊大に振舞うこともない。年齢・性別問わずに友人が多い。気さくでハナシが面白くてオシャレで話題が豊富。当然、女性にもモテますが、本人は
「さぁ・・・、モテた覚えはないなぁ。 同性同名の他人のことやなぁ。」
「いや、ほんでも、Tさんみたいな人が旦那だったらいいわぁ、ゆうてますよ。」
「いや実はな、そういうふうに言われてるってオレも知ってるんだよ。ほんでもなぁ誰一人、直接ゆうてこないのはなんでやろ」
「さぁ、恥ずかしいちゃいます」
「それよりも問題はな、ホンマのヨメさんが、毛ほどもそんなこと思ってないゆうことや」
と言ってニコニコしてます。
僕はこの人から受けた優しさを思うと、涙が出そうになるんですよね。
辛い時期に3年間仕事が一緒で、毎月80時間を超える残業をお互いやっていました。業務量が多いうえに、管理職だった人が全くの無能で無責任な人だったので、フラストレーションが溜まり、Tさんの何気ない冗談に、若いYくんが食ってかかったこともありました。そのときもTさんはニコニコしながら、
「Yくん、ごめんな。許してね。」
と先に謝りました。Yくんは泣きながら、
「いえ、Tさんが悪いわけじゃないんです。文句いうべきヤツは他にいるんです。でもTさんに甘えてしまいました。すんません」
辛い仕事のこと、喫煙室で愚痴ったこと、同じ時期に実父を亡くしたこと、お互い田舎に実母を一人にしていること、楽しかったできごと。
いろいろありました。振り返れば、楽しかったし、辛くもあったような・・・・。
でも、間違いなく懐かしい。今となっては、「すべてが懐しかき我が想い出」です。
この年末、個人的に辛いことが多かったので、Tさんに愚痴メールをしました。その返信がとても心に浸みたので、ここに掲載したいと思います。こんな素敵な文章の書けるおっさんになりたいなぁ。
=================================
思えば、岐阜県の山奥から 学生服のまま忠節橋の上に立って
早、42年・・・・ 光陰矢のごとし
この間 幸せは雲の上にと・・・・・
みんなにそそのかされ 歯をくいしばり・・・
しかし 幸せははるか彼方か それとも 過ぎ去ったのか
今年度で 定年です 田舎で 百姓生活です
それが出来るか 心配で・・・・
今言えることは 毎日が大事で
ああしよう こうしよう どうして なんで
と言ってるうちに 日が暮れてしまい
幸せに気がつかなくなっていたことです
俺の愚痴を言っている場合じゃないようですが
久しぶりのメールで驚きました
便りのないのは元気な証拠と信じて ご無沙汰してしまいました
まー ゆっくり正月休みをとり 新しい年を迎えて下さい
新年会を やりましょう
=================================
Tさん、百姓生活を始めたら、田舎に遊びにいきますね。
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こちらは上司だし先輩なんで、聞くフリはしてますよね。でも、ほんまにツマラン。それなのに、ホボ割り勘・・・。いや楽しんだのは、おっさんらのほうやねんから、そっち持ちでやってくれ、と思う。
でも、Tさんはいっさい、そういうツマラン話はしません。若い頃の話はしますが、それは成功の逸話じゃなくて失敗の説話なんですよね。それにオチがついて笑けるハナシ。多趣味なんで、そっちのハナシも多い。
うちの職場は堅めの方が多いのですが、Tさんはオシャレです。輸入車ディーラーの社長のような感じです。口髭がとても似合います。スーツよりはブレザーが似合います。おなかも出ていません。
趣味がたくさんあって、芸術をたしなみ、音楽を楽しみます。一番グレードの高いレガシーのにのって、車の中はいつも二胡の音楽。リバーサイドのマンションに住んでます。
人に奢りはするが、驕ることなく、若い人相手でも傲慢・尊大に振舞うこともない。年齢・性別問わずに友人が多い。気さくでハナシが面白くてオシャレで話題が豊富。当然、女性にもモテますが、本人は
「さぁ・・・、モテた覚えはないなぁ。 同性同名の他人のことやなぁ。」
「いや、ほんでも、Tさんみたいな人が旦那だったらいいわぁ、ゆうてますよ。」
「いや実はな、そういうふうに言われてるってオレも知ってるんだよ。ほんでもなぁ誰一人、直接ゆうてこないのはなんでやろ」
「さぁ、恥ずかしいちゃいます」
「それよりも問題はな、ホンマのヨメさんが、毛ほどもそんなこと思ってないゆうことや」
と言ってニコニコしてます。
僕はこの人から受けた優しさを思うと、涙が出そうになるんですよね。
辛い時期に3年間仕事が一緒で、毎月80時間を超える残業をお互いやっていました。業務量が多いうえに、管理職だった人が全くの無能で無責任な人だったので、フラストレーションが溜まり、Tさんの何気ない冗談に、若いYくんが食ってかかったこともありました。そのときもTさんはニコニコしながら、
「Yくん、ごめんな。許してね。」
と先に謝りました。Yくんは泣きながら、
「いえ、Tさんが悪いわけじゃないんです。文句いうべきヤツは他にいるんです。でもTさんに甘えてしまいました。すんません」
辛い仕事のこと、喫煙室で愚痴ったこと、同じ時期に実父を亡くしたこと、お互い田舎に実母を一人にしていること、楽しかったできごと。
いろいろありました。振り返れば、楽しかったし、辛くもあったような・・・・。
でも、間違いなく懐かしい。今となっては、「すべてが懐しかき我が想い出」です。
この年末、個人的に辛いことが多かったので、Tさんに愚痴メールをしました。その返信がとても心に浸みたので、ここに掲載したいと思います。こんな素敵な文章の書けるおっさんになりたいなぁ。
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思えば、岐阜県の山奥から 学生服のまま忠節橋の上に立って
早、42年・・・・ 光陰矢のごとし
この間 幸せは雲の上にと・・・・・
みんなにそそのかされ 歯をくいしばり・・・
しかし 幸せははるか彼方か それとも 過ぎ去ったのか
今年度で 定年です 田舎で 百姓生活です
それが出来るか 心配で・・・・
今言えることは 毎日が大事で
ああしよう こうしよう どうして なんで
と言ってるうちに 日が暮れてしまい
幸せに気がつかなくなっていたことです
俺の愚痴を言っている場合じゃないようですが
久しぶりのメールで驚きました
便りのないのは元気な証拠と信じて ご無沙汰してしまいました
まー ゆっくり正月休みをとり 新しい年を迎えて下さい
新年会を やりましょう
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Tさん、百姓生活を始めたら、田舎に遊びにいきますね。
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by sazanami226
| 2008-01-18 23:23
| 散歩の途中で考えたこと
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